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オススメ絵本 アーカイブ

2007年05月31日

オススメ絵本 きょうはなんのひ?


『F★B』が子育てガイドの頃の定番だったオススメ絵本コーナー。
FLYERS-webで続けようと思います。
当時は閉店してしまった『かもめブックス』の店長さんに書いてもらっていました。
大好きだったかもめブックスについてはまた今度ご紹介しようと思います。


ある朝のこと、
まみこは階段の3段目を見てねとお母さんに言って
学校へ出かけていきます。
お母さんが階段を見てみると、そこには赤い紐のリボンがついた小さな手紙が・・。
『ケーキのはこをごらんなさい』
と書いてあります。ケーキの箱の中には、また小さい手紙。
『つぎはげんかんのかさたてのなか』
小さな手紙に誘われてお母さんは家の中をグルグル。
さいごにあるのは・・なんでしょう?


『きょうはなんのひ?』は私が子どもの頃に大好きだった絵本のひとつです。
子どもの頃、この設定に憧れて、たしか母の日か母の誕生日に
私もチャレンジしたものです。
林明子さんの絵もとても素敵。家の中が細かく描かれていて楽しいのです。

女の子ならきっと心ひかれるかわいいアイデア。
大人になった今も読むと心温まります。

是非まねをして子どもに両親に、または夫や恋人に・・。
こんなユーモアのある謎解きゲームはいかがでしょう?

読んであげるなら:5・6才から
自分で読むなら:小学低学年から

2007年06月30日

オススメ絵本 0歳の赤ちゃんへ・・

先日、いつもF★Bを読んでくれている方にバッタリ♪
3ヶ月の赤ちゃんを連れていてびっくりしました。
遅ればせながらのおめでとうございますをしました。
そしてお友達にも赤ちゃんが産まれたりと、
お誕生の話題が続いたので、今回のオススメ絵本は0歳向けです。


『おつきさまこんばんは』

2005年のF★B春号でご紹介したこの本。
元かもめブックス店長さんのおすすめです。
当時のテキストをそのまま掲載します。
「表紙が穏やかな顔のお月さま。この絵本は言葉がやさしく、
ゆったりしていておやすみ前にはもってこいの一冊です。
ページごとのお月さまの表情がゆたかで、夜空と月の色のコントラストも美しい!
何故か裏表紙がアッカンベーしているお月さま。
これが妙にこどもに受けるんですよ・・・。」


『がたんごとんがたんごとん』

がたんごとんと汽車が走ってくると・・
『のせてくださーい』・・現れたのは哺乳瓶。
哺乳瓶をのせ、がたんごとん。
『のせてくださーい』・・今度はコップとスプーン。

何だか可笑しい安西水丸のイラスト。
『がたんごとん』のフレーズを繰り返しが子どものツボにはまります。
初めに手にしたときは(これって面白いのかな??)と
ちょっと不思議に思いましたが、
赤ちゃんにはフレーズの楽しさも大事なのですね。


『オススメ絵本』は毎月の月末に連載です☆

2007年07月31日

オススメ絵本 『魔法のことば』  text by ねこひ店長

7月のオススメ絵本は・・・
三月の羊の片隅にある小さな絵本屋「ねこひ」からです

『魔法のことば』
柚木沙弥郎/絵 金関寿夫/訳 福音館書店

「ずっと、ずっと大昔、
人と動物がともに この世にすんでいたとき
なりたいとおもえば 人が動物になれたし
動物が人にもなれた。」


中表紙をめくると、、
いきなり迫力のある星空に圧倒され、
次には広々とした気持ちの良い青空。
おごそかなことばと踊るようにして、
自由で力強い絵が次々に飛び出してきます。
からだの芯のほうに、まっすぐ語りかけてくるみたい。

エスキモー(蔑称ではないとして、あえて使います)に伝わる詩に、
染色画家である柚木さんが歌うように色と形を添わせたこの絵本は、
太古の息吹を伝えてくれるすてきな一冊です。


小さい子には、ちょっと難しいように思うかもしれませんが、
意味はよくわからなくても、はっとするような絵から
何かが流れてくるのがわかるはず。
保育園や小学校に行っている子たちはしんとして聞くかもしれません。
大人たちは、もしかして一番ゆさぶられるでしょうか。
ほんとうは、世界はとてもシンプルにできているって、
知っているはずなのに生きにくくしているものを、
ほどいてくれるから。


文と絵が絶妙な間合いで響き合うすばらしいハーモニー。
耳をすますと、世界には色んな魔法がまだまだちりばめられていて、
東京にいてさえちゃんとキャッチできるんだって気がしてきます。


セットでおすすめ
『だくちるだくちる』
V・べレストフ/原案 阪田寛夫/文 長新太/絵


ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
三月の羊 open 11-19時(日・祝-18時) close 火曜・水曜
 

2007年08月09日

オススメ絵本 夏休み特別編 と 西荻の小さなイベント情報

FLYERS-webの夏休み企画です♪

夏休みの子ども達。たくさん遊んで泳いで・・
たまに絵本なんていかがでしょう?

幼稚園〜小学校低学年向けの絵本を選びました。
 
 
『3人のちいさな人魚』   絵と文 デニス・トレとアレイン・トレ

ehonsanninno.jpg 

こんな人魚にあってみたいな!と思わせる
お茶目で楽しい、物語り。
女の子なら大好きになるはずです。
シンプルな線で描かれたイラストも可愛いですよ。

ふかいふかい海の底に暮らす、3人の人魚。
コーラ、フローラ、ベラ。
人魚なのに歌がへたっぴな3人と
人間の女の子がふれあうあたたかいお話です。
 
 

『おたまじゃくしの101ちゃん』   加古 里子(かこさとし)

 


加古 里子の絵本はどれも、突拍子ないストーリーで
フフフと笑ってしまう楽しさがあります。
この『101ちゃん』の物語は4才の息子が
保育園で知ってから夢中になった1冊。

お母さんカエルと101ぴきのおたまじゃくしの子ども達。
名前は1ちゃん、2ちゃん、3ちゃん、4ちゃん・・・最後は101ちゃんです。
ある出来事から、ザリガニに捕まったお母さんを救うため
おたまじゃくしの子ども達が
『わっしょい、わっしょいスクラムだ!』と
力を合わせながら助けにいきます。
ここでやっぱり、ウフフと笑ってしまう。

読んだあとは101ちゃんごっこで盛り上がるのも
子どもの自由なところです。
 
 

『しょうぼうじどうしゃ じぷた』   さく・渡辺 茂男 , え・山本 忠敬

自動車絵本の定番中の定番でしょうか。
男の子が選ぶのは、かわいい車のイラストではなく
なぜか、キチンと車が描かれた絵本。
きっと細かく表現されている方が好きなのでしょう。
2才頃から始まる車や電車へのこだわり。
しばらく続くので、そんな時には山本忠敬の絵本がオススメです。
母親ではわからない、ポイントがあるのだと思います。

ジープを改良したじぷた。
はしごしゃの「のっぽ君」、高圧車の「ぱんぷ君」、
そして救急車の「いちもくさん」に憧れますが・・。

名前もストーリーもちょっと古めかしいけど
レトロな感じが面白いのです。
 
 

『デブの国ノッポの国』  さく・アンドレ モロア  え・長新太


タイトルからして子どもには気になるはず。
私が小学校の頃、大好きだった本です。

デブのお兄さんとやせっぽちの弟。
ひょんなことから不思議な地下の国を見つけます。
そこでは太っている人はデブの国、痩せていればノッポの国に住む世界。
二人は離ればなれに。
そして、そのうち2つの国の戦争が始まり・・・。

地下の国へ行くエスカレーター。
デブの国に行く、丸い船。とにかくおかしな事ばかり。
戦争のくだりもありますが、
最後はしみじみと心温まるのです。 
 
 
そして、西荻の小さなイベント情報はコチラ。
三月の羊にある小さな絵本屋『ねこひ』にて。
8月12日(日)14:00より
「くいしんぼおはなし会」
30分程度 無料(絵本2冊、紙芝居1つの予定)
おいしいものが出てくる絵本や紙芝居の読み語りです。

2007年09月30日

月連載・オススメ絵本  text by ねこひ店長

三月の羊の片隅にある小さな絵本屋「ねこひ」より〜
 

 
『わにわにのごちそう』
少しずつ涼しくなって、食欲がもりもりわいてくるこの季節。
擬人化されすぎないリアルなワニのわにわにが、すてきな食べっぷりを
見せてくれるおいしそうな絵本をご紹介します。

わにわにのすまいは、さっぱりしていて気持ち良さそう。
部屋の片隅にさりげないこだわりが感じられて、
それでいて無駄なものはない生活。
ある意味、私の理想のような暮らしです。

わにわにの調理法は超シンプル。
焼いただけの肉の、おいしそうなこと!
肉の脂身がじゅわっと焼ける良いにおいが漂ってきそうです。
お皿にどーんと鶏の丸焼きを盛り付けて、
がふっ がふっ がふっ
むちゃ むちゃ むちゃ
小気味のいい豪快さで、食欲を満たしてゆきます。
レタスとかトマトとか、飛び散ってる気がするけど、まぁワニですから。
横倒しになったワニミルクのパックからちょっとミルクが垂れてるけど
気にしなーい。

小風さちさんのユーモアあふれるお話と
山口マオさんのすてきな版画が合体。
これ以上ない組み合わせで、ゆかいなわにわにのおはなしは
シリーズになっています。
個人的には、2作目に描かれた『わにわにのごちそう』が、
おふたりの息も合い、一番シンプルかつ魅力的な一冊かと。
たんに食いしん坊だからかもしれませんが…
みなさんはどうでしょうか。
どれも五感にうったえる楽しい絵本で、
小さいお子さんから大人までとりこにしているもようです。


セットでおすすめ
『わにわにのおふろ』 『わにわにのおでかけ』
 

 
 
ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
三月の羊 open 11-19時(日・祝-18時) close 火曜・水曜


2007年10月31日

月連載・オススメ絵本  やなせたかし   

10月のオススメ絵本は・・・
『アンパンマン』でおなじみの やなせたかしの本です。
 
text by yuki
 

 
『やさしいライオン』 フレーベルのえほん
 
やなせたかし といえば・・・やっぱり『アンパンマン』。
ですが、私にとってはこの『やさしいライオン』です。
 
子どもの頃に、よく読んだ絵本のひとつ。
印象的なラストのシーンが記憶に残るお話です。
 
優しいメスの犬、ムクムクに育てらたみなしごライオン、ブルブル。
けれど、大きくなってしまったブルブルはサーカスへ・・。
ムクムクと離ればなれになってしまいます。

何年かたって、サーカスの人気者になったブルブル
ある夜、遠くから懐かしいムクムクの子守唄が聞こえて・・
会いたい一心から、サーカスを飛び出してしまいます。
 
最後はちょっと涙がでてしまう
・・そんな悲しいけれど優しいお話。
 
アンパンマンのアニメではわからない、
やなせたかしの素敵なイラスト。赤がとても鮮やかです。

それにしても、やなせたかしはいつでも直球勝負。
伝えたい想いはストレートなのです。
   

 

 
『 アンパンマン大研究 』
著 やなせ たかし / 鈴木 一義

変わった本を、もう1冊ご紹介。
とある中学校の先生である、鈴木一義先生がクラスの子どもたちから
『アンパンマン』に対する質問を集めて、科学的に解答していく本。
作者のやなせたかし自身も一部コメントしています。
絵本ではないけれど『やなせたかし』の一面が見える
面白い本です。
 
例えば、こんな感じ・・
質問
「ばいきんまんが変装したとき、なぜ誰も気づかないのですか?」
鈴木先生の答
「ばいきんまんの変装がとてもうまいからでしょう。
それとも、みんなが鈍いのでしょうか」
やなせたかしの答
「疑わないこと、これはアンパンマンワールドの一つの約束なのです」

強引なやなせたかしの解答・・。
少し笑ってしまう反面、
作者としてハッキリと言い切るところは尊敬です。

??? と思える設定でも
やなせたかしだから・・『アンパンマン』だから・・
OKになる説得力。
だから、長く愛され続いているのかな。
 


●オススメ絵本は、来月から第4土曜日の更新となります。
 

2007年11月24日

連載・オススメ絵本   by ねこひ店長

三月の羊の片隅にある小さな絵本屋「ねこひ」より〜
 
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『クリスマスまであと九日』
エッツ&ラバスティダ作/マリー・ホール・エッツ画/たなべいすず訳
冨山房 74年刊
 
 
にぎやかハッピーなクリスマス絵本はふつうの書店に
おまかせして、「ねこひ」では静かなクリスマス部門を担当。
冬の空みたいに澄んでしんとした世界も、すてきではありませんか?
 
クリスマスを題材にした絵本はたくさんあるけど、
メキシコのクリスマスを描いたものは珍しいのでは。
ピンクと黄色のクリスマスカラーが新鮮です。

『もりのなか』『わたしとあそんで』(福音館書店)、
『海のおばけオーリー』(岩波書店)などで有名な
エッツさんの絵本は、どれも静かな祈りに満ちています。
モノクロが多い彼女の作品のなかで、
この本は部分的に色付けがされ、ビビッドなピンクが
効いたしゃれた仕上がり。しゃれていながら、
エッツさんの子どもの描き方にはとても温かい視線を感じるのです。
 
クリスマスに自分のためのピニャタというはりぼてを買ってもらう
主人公セシ。初めてマーケットに連れて行ってもらうドキドキ、
クリスマスまでのもどかしい気持ち。
文はちょっと長めだし、馴染みの少ない国のお話だけど、
自分だけのものを買ってもらうときのわくわく感や、
クリスマスの特別な気持ちは、メキシコの子も日本の子も同じ。
冬の池で泳ぐアヒルになってみたかったり、
お人形のガビナが一番の友達だったり、
きっときっと、共感した女の子ははまってしまうでしょう。
大人になるまでずっと、宝物の一冊になるに違いありません。
 
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読んであげるなら5歳から
ひとりで読むなら7歳くらいから
 
 
[セットでおすすめ]
クリスマスやお正月の贈り物にどうぞ。
 
『ぐりとぐらかるた』『日本の昔話かるた』(以上、福音館書店)
  
  
 
ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
三月の羊 open 11-19時(日・祝-18時) close 火曜・水曜
 
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sangatsunohitsuji-takakuwa.jpg
 
三月の羊では11月26日まで
高桑早苗 人形とオルゴール展「静かな時間」を展示中
 
ギリギリになってしまいましたが、
とっても素敵なのでお知らせ。
小さな作品の中には・・長いお話が詰まっているかの様。
じっと見入ってしまいます。
 

2007年12月11日

オススメ絵本 クリスマス特別編☆   text by ねこひ店長

鈴の音が近づいてきました。
大切な人への贈り物を考えるのも12月の楽しみのひとつですね。
ねこひからはクリスマスムードを盛り上げるこんな絵本をご紹介。
 
2007-12-11christmasbook1.jpg
 
『クリスマスソングブックⅠ・Ⅱ』
児島なおみ 偕成社 各1365円
 
「きよしこの夜」「もみの木」など、おなじみのクリスマスソングが
1冊に16曲。やさしい楽譜と歌詞に添えられた児島さんの絵も
すてきです。日本語と一緒に英語の歌詞もついているので
いろんな楽しみ方ができそう。
おうちで弾くためにはもちろん、小学生のお子さんや、
しばらくピアノから離れていた大人の女性への贈り物にも喜ばれます。
 
 
2007-12-11christmasbook3.jpg

『クリスマスのうたの絵本』
H.A.レイ あすなろ書房 1260円
 
おさるのジョージの作者レイのイラストによる歌の本は、
見ているだけで楽しい気分に。
お船やワイングラス、らくだまで音符になっていて、
楽譜が読めなくても手元に一冊置いておきたくなってしまいます。
お部屋に飾っても。
 
2007-12-11christmasbook4.jpg
 

ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
三月の羊 open 11-19時(日・祝-18時) close 火曜・水曜
 
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本日、11日火曜日朝日新聞夕刊be eveningの
街歩き情報・絵本特集欄に『ねこひ』が登場しています。
チェックしてみて下さいね♪
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2008年01月26日

連載・オススメ絵本   by ねこひ店長

三月の羊の片隅にある小さな絵本屋「ねこひ」より〜
 
2008-1-osusume1.jpg
 
『おふろやさん』西村繁男作 福音館書店

東京に来て好きになったのは、おふろやさんと坂道と商店街。
たて込んだ家々と寄り添った電信柱たち。
軒下にひしめく健気な植物の鉢。
色んな人が、いっぱい生きてるなぁ、
と思いながら路地裏を歩くのが好きでした。
 
さて、今回は『おふろやさん』。
あっちゃんがお父さんとお母さんと赤ちゃんと銭湯へ行く。
ただそれだけの絵本なのですが、絵だけで語られた
1ページ1ページからは、たくさんのおしゃべりが
聞こえてきます。
お母さんに抱かれた赤ちゃん。はしゃぎすぎた子どもらを
しかるおじいちゃん。刺青の入ったお兄さん。
脱衣所で談話する、常連客らしきおばあちゃんたち。
西村繁男さんの隅々まで楽しい絵は、いつまでも
見飽きることがありません。
 
2008-1-osusume2.jpg


色んな人が、生きてる。
それが、東京のいちばんの魅力だと思います。
風呂なし物件が激減して、経営的には難しいと思われる
銭湯ですが、ぜひ残したい町の風景です。
さあタオルを持って、おふろやさんへ!


〔セットでおすすめ〕
 
『すっぽんぽんのすけ』
『すっぽんぽんのすけ せんとうへいくのまき』
もとしたいづみ作、荒井良二絵、すずき出版
 
  
 
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ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
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2008年03月22日

連載・オススメ絵本   text by ねこひ店長

三月の羊の片隅にある小さな絵本屋「ねこひ」より〜
 
2008_3_osusumeehon_hyousi.jpg
 
『子どもがつくる旬の料理 1春・夏』/『子どもがつくる旬の料理 2秋・冬』
坂本廣子、クレヨンハウス
 
久しぶりに会った学生時代の男友達が
最近料理にはまっているというので、みんなで笑った。
だって彼は大柄で、IT企業に勤めていて、
都心のマンションに住んでいるような人で、
そのギャップがおかしかったから。
 
ところが話を聞いているうちに、次第にその気持ちは
尊敬に変わっていった。
大鍋で作るというひじきの煮つけは人参・鶏肉・大豆・油揚げと
具沢山だし、豆を使ったおつまみとか、
紅茶のゼリーとか、なんか感じのいいものを作っているのだ。
それも仕事から帰った真夜中に。
 
ちょっと心を打たれた。
そういえば、10年前にも手慣れた風に台所に立って、
他の男の子たちにご飯を作っていたことがあったっけ。
やけに調味料の充実した台所だったっけ。
彼は生活を取り戻そうとしているんだな。
 
その食べ物への感覚は、たぶん子どもの頃に家庭で
培われたものなのだろうと、私はこっそり想像する。
性別に関わらず、食べ物との良い関係は人生を支えてくれる。
生きることの土台になってくれる。
  
 
2008_3_osusumeehon_nakami.jpg
 
長い前置きになったけれど、今回は食との付き合い始めを
教えてくれるのに最適な一冊をご紹介。
子どもの料理本と侮ることなかれ。エビしんじょやわかたけ煮、
桜餅など、センスあるセレクトのレシピは大人でも参考になります。
旬の食材についての知識や子どもが台所に立つときの注意点などが
図解でやさしく書かれており、親子でお料理に取り組むときにぴったり。
お子さんが大きくなったときにはひとりで作れるよう、
全ページふりがな付です。
 
「食べることだけ大切にしてきた」という母の教育方針のもとで育った私が
まんまとおいしいものを作り出す夫と一緒になったのも、
母の食育のたまものだったのかしら。
いつか人の子の親になったら(そして男の子だったら尚更)、
この本を参考に、お料理を一生の友にできるような子に育てたい。

 
セットでおすすめ『よもぎだんご』さとうわきこ、福音館書店
  
  
 
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ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
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2008年05月24日

連載・オススメ絵本   text by ねこひ店長

三月の羊の片隅にある小さな絵本屋「ねこひ」より〜
 
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『かさぶたくん』やぎゅうげんいちろう・作、福音館書店
 
大人になって、かさぶたができることはさすがに少なくなったけれど、
今でも最後まで待てずにぺりっとはがして血を出してしまいます。
 
柳生弦一郎さんが描いたからだの絵本シリーズは、
おっぱいや、はなの穴や、おねしょ、子どもたちが興味を
そそられるものばかり。
「かさぶた」も、子どもの必須アイテムですよね。
 
2008_5_osusumeehon2.jpg
すごく身近なのに、じゃあ何なの?って聞かれると
困ってしまうかさぶた。
子どもの質問にわかりやすく図入りの説明で
答えてくれるだけでなく、かさぶたの不思議さや、
とった時見えた皮膚の下の怖さや、
ついとってしまいたくなるはがゆさ、みんなの気持ちを
取り入れながら進んでゆくので、本を開いた誰もが、
自分のことのように感じながら読んでゆけるようになっています。
 
表紙をめくると、手書きの文字で
「とりたいなぁ とりたいなぁ かさぶたとりたなぁ」。
「かさぶたくん」というタイトルといい、子ども心を掴むのが
とっても上手な柳生さん。きっとご本人も、好奇心いっぱいの、
きらきらした大人なのでしょうね。
 

読んであげるなら 4歳から
自分で読むなら 小学校低学年向き
 
セットでおすすめ
『はなの穴のはなし』『おっぱいのひみつ』『おねしょの名人』『おへそのひみつ』
(全て福音館書店、かかがくのとも傑作集)

   
 
ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
三月の羊 open 11-19時(日・祝-18時) close 火曜・水曜
 
今までのオススメ絵本はコチラ ⇒ ★★★
 
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三月の羊にて ヨシダユミコ展ー数字の部屋Figure rooms
6/5~6/30 
 

2008年07月26日

連載・オススメ絵本   text by ねこひ店長

三月の羊の片隅にある小さな絵本屋「ねこひ」より〜
 
2008_7_osusumeehon1.jpg

『バスにのって』 荒井良二
 
トントンパットン トンパットン
ラジオから流れてくる音楽にのせて、
物語は展開してゆきます。
 
サンサンと照りつける太陽、
何もない砂漠。
「ぼく」はバスを待っているところです。
遠くへ行くために。
どのくらい待つのかわからない、
いい加減なバス停で。
 
夏休みの入り口は、まさにこんな風だなぁ
と思います。
広々と時間が続いていて、予定もあやふやで、
なんかちょっとドキドキして、
でもたいしたことが起こるわけでもなくて。
 
2008_7_osusumeehon2.jpg

いろんな人が通り過ぎるのをぼんやり眺めながら、
だるい暑さの中でバスを待つ。
シンプルなお話ながら、荒井良二さんの絵本には、
いつも哲学が入っているのを感じます。
いろんな人をゆるやかに受け入れて、
朝が来ることや夜が来ることを味わっていることが
伝わってくるのです。
そして、とても音楽的。
(ご自身よくギター弾き語りをされてます)
 
トントンパットンの繰り返しが心地よい
ピースフルなこの本は、寝る前にお子さんと読むのにも
ぴったりです。
みなさんのすてきな夏のお供にどうぞ。
 
 
セットでおすすめは
『アフリカの音』沢田としき、講談社
  
 
ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
三月の羊 open 11-19時(日・祝-18時) close 火曜・水曜
 
今までのオススメ絵本はコチラ ⇒ ★★★
 
  
 
 
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夏限定のひつじパンカレー味。
三月の羊の夏休みは8月12(火)-27(水)

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