三月の羊の片隅にある小さな絵本屋「ねこひ」より〜
『バスにのって』 荒井良二
トントンパットン トンパットン
ラジオから流れてくる音楽にのせて、
物語は展開してゆきます。
サンサンと照りつける太陽、
何もない砂漠。
「ぼく」はバスを待っているところです。
遠くへ行くために。
どのくらい待つのかわからない、
いい加減なバス停で。
夏休みの入り口は、まさにこんな風だなぁ
と思います。
広々と時間が続いていて、予定もあやふやで、
なんかちょっとドキドキして、
でもたいしたことが起こるわけでもなくて。
いろんな人が通り過ぎるのをぼんやり眺めながら、
だるい暑さの中でバスを待つ。
シンプルなお話ながら、荒井良二さんの絵本には、
いつも哲学が入っているのを感じます。
いろんな人をゆるやかに受け入れて、
朝が来ることや夜が来ることを味わっていることが
伝わってくるのです。
そして、とても音楽的。
(ご自身よくギター弾き語りをされてます)
トントンパットンの繰り返しが心地よい
ピースフルなこの本は、寝る前にお子さんと読むのにも
ぴったりです。
みなさんのすてきな夏のお供にどうぞ。
セットでおすすめは
『アフリカの音』沢田としき、講談社
ご紹介した絵本は『ねこひ』にてお取扱いしております
三月の羊 open 11-19時(日・祝-18時) close 火曜・水曜
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夏限定のひつじパンカレー味。
三月の羊の夏休みは8月12(火)-27(水)