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月連載・子育ての話 その11  text by tammy

2008.9kosodatenohanashi.jpg
 
すっかり秋らしくなってきました。

まとわりつくような熱気はいつの間にか消え去り、
どことなく肌にツンとした空気に変わりました。

表情を変え始めた木々の輪郭がはっきりと目に映ります。

なんといっても、月が凛とはじめて・・・。

お月見しましたか?

写真は新粉細工。
友達が縁日で買ってきてくれました。

詩的な季節のはじまりですが、
私の頭もからだも正直で、
どうしても食欲に向いてしまうのを実感しています。

お祭り、遠足、運動会、そして文化祭へと、
子どもの行事にすら、関係なくても食を結びつける、
そんな毎日です。

ということで、今回は赤ちゃんのお食事について
お話ししたいと思います。

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『離乳食』

先日より、続けて離乳食の相談を受けました。

「離乳食が進まないんです!」(お子さんは7ヶ月)
「アトピーで、かかりつけの医師の指導により
 卵と乳製品を除去しています。
 ほとんどご飯とお野菜だけの食事なんだけど
 大丈夫かしら?」(お子さんはまもなく1歳)

まず、どちらにも
「大丈夫!!
 この子にとってはすごくいいペースなんじゃないかな。」
と答えました。

私は子育てのプロではありません。
その道の職についているわけでもありません。
もしかすると、こと離乳食に関しては
一般的ではないかもしれません。
それでも、なんらかの参考になればと思います。

初めての子育て、娘が4ヶ月を迎えようとする頃、
ムクムクッとある疑問がわきあがりました。
目にする育児本などには、みんな離乳食の準備や始まりを
掲げてあります。
「こんなに母乳が出ていて、しかもとてもおいしそうに
 満足げに飲んでいるのにどうして?」
「そもそも、江戸時代はこんな離乳食とかしてたわけ?」

そして、母乳育児推奨者の山西みなこさんの本に
出会ったのです。
『目からウロコ』でした。
出産後からそれまでの自分の育児も、
初めて肯定してもらえた気がしました。

それから、離乳食は極力遅めに、と決めたのです。
娘は、1歳まで、ほぼ母乳だけで育ちました。
ただ、もし私に何かあっては・・・と思い、
おかゆだけは与えるよう努力しました。
けれど、娘はあまり受け付けてはくれなかったのです。

このやり方は、いろいろな方面からかなり抵抗を
受けました。
育児経験のある義母や義姉はもちろん、両親からも。

保健センターや医療機関での検診などでは、
離乳食順調のふりをしました。

しかし、ここ数年で私のような人は増えているように
思います。何より公的機関の対応が変わりました。

2004年にWHO(世界保健機関)とユニセフが
『生後6ヶ月までは母乳だけでO.K!
 これがゴールド・スタンダード!!』
というパンフレットを配布したからかもしれません。

昨年の息子の4ヶ月検診では、保健士が
「果汁をあげている人はすぐにやめてください。」
と言いました。他にも、離乳食の進め方,内容,
特にあたえなくてよいものなどの指導がありました。

この今までとは180度変わったかのような指導は
すでに2人目,3人目を連れたママを混乱させたようです。
きっと、真面目に、一生懸命、育児書などに沿って
子育てに取り組んでいたのでしょう。

冒頭の問いかけをされた方々も2人目でした。

こうでなくてはならない!と力まず、また
大勢と違う、と比較しないことです。

乳幼児は自分のからだにとって必要か、必要でないか、
また、胃腸に受け入れる準備ができているかどうか、
自然とかぎわけているんじゃないかなと思うのです。

私は好き嫌いの多い子どもでした。
けれど、今ではほとんどのものが食べられます。
そして、不思議なことに、年齢に応じて
食べられるようになったものに特定アレルギー物質が
すごく多いのです。

そして、娘もそうなのです。
卵やお肉、食べられるようになったのはごく最近です。

また、息子は娘に輪をかけて
母乳以外、受け付けませんでした。
そのかわり、食べ始めたと思ったら、あっという間に
普通食といった感じでした。
卵アレルギーはありますし、乳製品も種類によりますが。

実は離乳食、あまり経験がないのです。

そのかわり、食卓はそれなりにきちんとすることです。
旬のできれば安心な野菜を利用し、味付けも濃すぎずに、
子どもたちが食べられなかったり、嫌いなものであっても、
並べておきます。
そして、私たちはおいしくいただきます。

時期が来ると、少しづつ子どもたちは口にして
おいしいと感じるようになります。

母乳で育てているのであれば、母乳には、
母親が食べたものの味がでるし、よく噛んでいると、
その後、子どもは食べるようになったときに
よく噛むと言われています。
だから、離乳食が味覚を養う方法とは思いません。

そして、私は母乳絶対信奉者ではありません。
ミルクで育てていても、やはり母乳育児のように
ゆっくりでも大丈夫であり、その子のペースにあった
やり方があり、それを紹介する本もあります。

おにぎりとお味噌汁を食べられるようになれば
離乳食完了!大成功!! 
そう思って、ゆっくり、気長に
子どもにつきあってみませんか?


P.S.子育ての話 その2,その6も参考に。
 
tammy
 

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2008年10月 4日 15:21に投稿されたエントリーのページです。

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